【旧小説1】プロレスの練習試合で女の子にHな技をかけられて負けちゃう話(ハルヒ編:顔面騎乗)(1/4)

プロレスの練習試合で女の子にHな技をかけられて負けちゃう話の表紙絵(顔面騎乗)
 

 

僕は三人目の涼宮さんを選ぶことにした。

「あたしを選ぶのね。いいわ、相手になってあげる。それとあたしの事は『ハルヒ』でいいわよ。あんたの方が先輩なんでしょ?」

涼宮さ・・・いや、ハルヒが興味無さげに答える。
退屈そうに黒髪のショートヘアをかきあげる仕草がとてもよく似合っていた。

プロポーションの良い身体で白のハイレグ型レオタードを着こなすハルヒ。
スレンダーな体系だがバストやヒップには豊かな膨らみがある。
身体に張りつくレオタードがヒップの素晴らしい曲線美を描いていた。

「で、一応聞いておくけど。どうしてあたしを対戦相手に選んだの?」

その質問に僕は思わずドキっとした。

女子プロの部室に入った時に見たあの光景を思い出す。
リングに倒れた男子部員。顔の上には形の良いお尻があった。
ハルヒが白いレオタードのヒップで男子の顔を思いっきり圧迫していた。

それは恐怖よりも性的な興奮を感じさせる光景だった。
容姿の整った美少女にお尻で顔を押え付けられたら堪らないだろう。
・・・でもそんな事、ハルヒに言えるわけがない。

「・・・答えない。ううん、答えられないのよねぇ。そんな人に言えないような理由であたしを選んだのかしら?」

ハルヒが軽蔑の感情を含んだ眼差しで僕を一瞥する。

・・・僕の邪な妄想が見抜かれたんだろうか。
でもあんな際どいレオタードを着られたら、どうしても女子のエッチな部分を見てしまう。
でもそれはダメだ。これからそのハルヒとプロレスの試合をするのに集中しないと・・・

「レフリー無しの試合形式よ。他の女子部員は、勝手に周りで練習してるから気にしなくていいわ。ただ、あんたがどんな目に遭ってもこっちは気にしないから」

一瞬、サラッと怖い事を言われた気がするが気にしないでおく。
弱小のプロレス部とは言え、一つ下の後輩女子にやられることは多分ないだろう。
僕より二回りも身体の小さいハルヒを見て僕はそう思っていた。

・・・だけどそれは間違いだった。

「高速の・・・ラリアットぉおおおおおっ!!」

―――ドカっ!

ぐはっ! ハルヒの腕が僕の首に真正面から入り、クリーンヒットした。
試合開始と同時にハルヒは疾風の如く跳躍し、僕に向かってすごい速さのラリアットを仕掛けてきたのだ。

「・・・ふんっ! 女子だからって甘く見ない事ね。大の男がいきなり尻もちついちゃって情けない」

ぐっ、あぅ・・・痛い・・・
ハルヒの腕から繰り出された首への一撃に僕は思わず悶える。
女の子の細腕の一撃がこんなにも強いとは・・・

ハルヒはリングに倒れてる僕を冷たく見下ろす。
まるでその辺に転がっている石ころを見るようなそんな目で。

「この程度ならさっきの男子みたいにすぐに堕とせそうね。いいわ。とっとと、あんたを女子プロ部に渡して終わらせる。あたしも暇じゃないから、こんなつまらない試合に有意義な時間を使いたくないの」

女子プロ部に渡す? 一体何のことだ?
さっきの男子って僕と同じ男子プロ部の部員の事だろう。
だけどいくらハルヒが強くても、女子が男子に易々と勝てるなんて信じられない・・・

「確かに体格の大きい男子が華奢なあたしに負けるなんて普通ならあり得ないわね。さっきのラリアットはあんたが油断してたから喰らったのよ。真面目にプロレスの試合をするつもりなら、あんたが負ける事はまず無いわ」

ハルヒが真剣な顔で僕を見下ろす。

「そう・・・あんたが真面目に試合をするつもりならね・・・」

そう言ってハルヒは倒れている僕に近づき僕の顔をじっと見つめる。
キツイ目つきの彼女だが、小顔で瞳は大きく、まぎれもない美少女だ。
どこか怒ったような表情もハルヒにはよく似合っていた。

「あんたがこのプロレスにどれだけ真剣なのか、今からあたしが試してあげる」

僕がこのプロレスに真剣かどうか試す?
いったい・・・何をするつもりなんだろう・・・?

「ふぅ・・・蒸し暑いわね、この部室。真夏の糞暑い季節にクーラーもついてない部屋で運動したから、汗かいたわ。このレオタード、もう相当あたしの汗を吸い込んでるわね」

そう言ってハルヒはくるりと背中を向けた。

あ、ああ・・・・・・っ!? 僕の時間は止まった。
見上げる僕の目に映るのは、白いレオタードを着たハルヒのお尻。
蒸し暑い中の試合、ハルヒのレオタードは汗でびしょ濡れだった。

「もうお尻なんて汗でビチョビチョね。レオタードが汗でお尻に張り付いてるし。あ~気持ち悪い。それにこのレオタードって布地が薄いから、濡れたら見えるのよねぇ」

ハルヒはゆっくりと膝をリングに落し、四つん這いの体勢になる。
するとその後ろにいる僕の目の前には、ハルヒの大きくて白いヒップが突き出される。
大量の汗で張り付いた白いレオタードは扇情的なお尻のラインを表していた。

「はぁ~、お尻のところに大量に汗が溜まり込んでるわ。あ~あ、気持ち悪い。このレオタードの布地って少しずつしか汗を出さないのよね。ちょっとお尻の換気でもしようかしら、ん・・・、よっと・・・」

次の瞬間、ハルヒは自分のお尻に手を伸ばし、 指でレオタードの布地をぐいっと引っ張り上げた。
それはまるで女子が更衣室で着替えをするような気兼ねない仕草。

だが僕の目の前で白レオタードのヒップがいきなりめくり上げられ、思わず息をのむ。
あれが女の子のお尻。吸い込まれそうな白い肌の、汗でびしょ濡れのお尻。
あの時、男子プロの部員は、このお尻で顔をきつく圧迫されていたのか・・・

「ふぅ~、肌に密着したレオタードより、糞蒸し暑い部室でも空気に触れると涼しいわね。暑くて汗まみれのお尻にいい風が入ってくるわ。ああ、気持ちイイ。でもこの指を離したら、またお尻にレオタードがぴっちり貼りついて気持ち悪くなるわ」

Tシャツの首筋を摘み、前後に揺すり風を入れて涼むように、
ハルヒはお尻のレオタードを指で引っ掛け、それを煽いでヒップに風を送っていた。
後ろの様子を全く気にも留める事は無く、レオタードの布地でお尻に風を入れる。

―――ピタっ、ぺタっ、ピタっ・・・!

ハルヒの指がレオタード引っ張り上げ、降ろすごとにピタピタと音が鳴る。
濡れたレオタードの布地が団扇のように左右に煽られ、お尻にひっつく瞬間に、ピタっ。
汗で濡れ濡れのレオタードがお尻に貼りつく音が、ピタっと聞こえてくる。

―――ピタっ、ぺタっ、ピタっ・・・!

「・・・さっきからお尻の方で何かピタピタと音がするのよね。これ、何の音かしらね? あたしはこの状態で自分のお尻を見る事なんかできないし。他にあたしのお尻を見ている奴がいれば、そいつがわかるかもしれないわねぇ」

―――ピタっ、ピタっ、ぺタっ・・・!

ハルヒのレオタードが鳴らす音を聞きながら、白のレオタードが弾力のありそうなお尻にひっつく様子を見て息をするのも忘れそうになる。
あんな柔らかそうなお尻、そして弾ける女の子の汗を見せられたら、僕は・・・もう・・・!

「ふう・・・レオタードに染み込んだ汗は全然乾いてないけど、まあいいわ。どうせ糞暑い中試合してたら、また汗かくだけだし。というわけで・・・・・・・・・はい、お尻の換気はこれで終了、よっ!」

ハルヒの指がレオタードの中に深く入り込み、
お尻の布地を高く、思いっきり持ち上げる。
そしてレオタードの布地が限界まで引っ張られた瞬間、指が離された。

その瞬間・・・・・・!

――――パチーンっ!!

白いレオタードの布地が一瞬でハルヒのお尻に張り付き、
汗と肌が張り詰めた音を鳴らすとともに、桃のような形良い女子のヒップが現れた。
その光景に僕は完全に息をするのも忘れていた。

「ところで・・・、―――あんた、今、何を見てるの?」

・・・え!? あ、あっ、あ・・・?
ハルヒの冷たい声に驚き、僕は我を取り戻す。
顔は見えない、見えるのは四つん這いにしているハルヒのお尻だった。

「あんたが今何を見てるのか知らないけど、今から技を掛けるわよ。でも、こんな後ろ向きの相手から技掛けられるなんて普通なら有り得ないわよね・・・だから、もし掛ったら承知しないから」

ハルヒの攻撃宣言。聞こえたけど身体が、頭が動かない・・・!
僕は震えながらも、その圧倒的な白レオタードのヒップに目が釘付けになっていた。

「ほら、後ろから太ももであんたの首を挟んであげる。あたしのムチムチな太ももであんたの首を無茶苦茶に圧迫するわよ。頸動脈が絞めつけられて落される前にそこから逃げ出しなさい」

白レオタードのお尻から伸びた太ももが僕の首に迫り出す。
開いたハサミが閉じるようにゆっくりと首と太ももの距離が近づいていく。
技をかけられる前に早くここから逃げないと・・・!

だけど僕の目の前に見えるのはハルヒのお尻。
汗で濡れた白いレオタードのヒップ、透けてくっきりと割れ目が見える。
その光景を見た僕は石のように固まってしまった。

「どうしたの? さっきから動く気配がないみたいだけど。そんなところにいてたら、あたしの太ももで絞め技掛けられるわよ」

くっ・・・ダメだ・・・身体が言う事を聞かない。
早く動かないとハルヒの太ももで絞め技を掛けられるのに。
ハルヒの白レオタードのお尻を見ると身体が動かなくなる・・・!

「・・・それとも、そこで何かイイものでも見えるのかしら」

ハルヒの鋭い言葉が突き刺さる。
だけど僕は何も言い返せない。
だって僕の目の前には・・・美少女のエッチなお尻が迫って堪らないから・・・!

僕はハルヒのお尻を目の前に、迫りくる太ももの挟撃を待つことしかできなかった。

「はい、捕まえた。後ろから太ももであんたの首、挟んであげる。ん・・・しょ、はい、ロック完了。もう逃げられないわよ」

―――むぎゅっ! ぎゅうううぅうううっ!!

あ・・・っ!? 柔らかい・・・でも苦しい・・・!
気がつくと僕の首には柔らかいハルヒの太ももが蛇のように巻きついていた。
太ももは大量の汗で濡れていて、熱く、だがムチムチした気持ちの良い感触だった。

「・・・ねぇ、後ろ向きのあたしから技掛けられるなんて、どういうことなのかしら?」

ドスの聞いたハルヒの声。
後ろ向きのため、顔は見えないが確実に怒っていた。
僕の中に次第に恐怖が沸き上る。

「今から技掛けるって言ってるのに、全く無防備で、あんたは上の空・・・・・・ねぇ、いったい・・・どういう事かって、聞・い・て・る・の・よっ!!」

―――ぎゅうううぅうううっ!! ギリっ、ギリっ!!

ぐぅっ、あ・・・あああ・・・っ・・・!
苦しい、突然ハルヒの太ももから強烈な締め付けを受ける。
白いレオタードから出た二本の太ももが後ろから僕の首を容赦なく挟みこんでいた。

「あたしの太ももがあんたの首を挟んで、頸動脈を絞めつける。そして後ろ脚であんたの頭を引きつけ、逃がさないようにする。こんな事されて、あんたの顔は今、女の子の柔らかい太ももと脚に包まれてるの」

「三角締めはいくつか型があるけど、あんたに今掛けてるのが一番エッチなやつよ。でも真面目に試合をするつもりなら、そんな事関係ないわよね」

汗まみれの太ももが僕の首を挟みこみ、柔らかい脚で頭を奥に押し込んだ。
暑い部室の中、ハルヒの下半身の汗の匂いに包まれている。
でも、この状況で僕の目の前に見えるのは・・・!

「・・・・・・で、あんたは今、何を見てるのかしら?」

ハルヒはリングに肘をつきながら後ろにいる僕に訊ねる。
このポジションなら確実に見えるであろうものをハルヒは敢えて聞いてきた。

「ねぇ、今は何の最中なの? 今の状況は? あんたがすべきことは? あんたは全然何の抵抗もしないみたいだけど、それでいいの?」

ハルヒが僕を責めるように問いを浴びせる。
だけど僕は以前と同じくただ目の前のものを見て固まっていた。

「今はね、あたしとあんたで試合をしてるの。そして、あんたはあたしに技を掛けられてる最中よね。だから、一刻も早く技から抜け出さなきゃならないわよね」

ハルヒの太ももは僕の首をみしみしと音を立てるように強く締め上げ、今にも僕の意識を奪いそうだった。
早く抜け出さないといけないけど、僕の、僕のすぐ目の前には・・・!

「それなのに、あんたは今、何を見てるのかしら?」


僕の目の前には二つの山が並んでいた。しかも顔に当たるか当らないかのすぐ側。
それは女子高校生の健康的なお尻、レオタードが喰い込んだ丸見えのヒップ。
太ももに力を入れるたび、肉付きの良いお尻の筋肉がビクビクとイヤらしく動き出す。

締め上げられるハルヒの太ももの中で、僕は苦しみの呻き声を上げながら目の前でエッチな動きをする女の子のお尻を見る。
ただ、それしかできなかった。

「だ・か・ら~、あんたはあたしに技掛けられながら、いったい何を見てるのか訊いてるのよ! 答えなさいよ、ふん゛んっ、んんんんんっ!!」

―――ぎゅうううぅうううっ!! ギリっ、ギリっ!!

く、苦しいっ! 太ももが絞まる、絞まるよぉおっ!
首の頸動脈がハルヒの太ももで絞めつけられ、意識がもうろうとする。
それでも僕は目の前の光景に目を反らす事は出来なかった。

だって、ハルヒが太ももに力を入れた瞬間、目の前のハルヒのお尻が筋肉の力で盛り上がり、ボンと大きく膨らんだ。
それに白レオタードがお尻の隙間に喰い込んで、すごくエッチだった。

「ほらっ、ほぅらっ!! どう、あたしの太もも三角締めは? 意識なんてすぐにでも飛んじゃいそうでしょ? こんな事されてるのに、あんたは何を見てるのよ! ほぅら~っ!!」

―――ぎゅうううぅうううっ!! ギリっ! ギリリっ!!

ぐ、あ、あっ、苦しいよぉ・・・でもムチムチで柔らかそうな女の子のお尻、
それに汗をいっぱいかいて女の子のイイ匂いがして堪らない!

最初からハルヒを試合相手に選んだ時にわかってた。
ぼ、僕はずっと・・・ずっとこのままハルヒのお尻を見ていたいんだ・・・!
そしてこのお尻で・・・あ、まずい・・・意識が・・・・・・

「もう落ちそうね。いいわよ、最後にフルパワーで締め上げてあげる。せ~のっ・・・・・・ふんっ、ん゛っ、うおぉおおおおおぉおおおおおおっ!!」

―――ギリぅううぅうううっ!! ギリリっ! ギリリリ~っ!!

ハルヒが渾身の力で締め上げる瞬間、太ももに連動したお尻の筋肉がビクビクと何度も盛り上がった。
白レオタードのお尻が僕のすぐ目の前でエッチに動き始め、僕は息をのむ。

「ほらっ! ほらっ! ほぅら~っ!! あたしの太ももがあんたの首に死ぬほど食い込んで、苦しいでしょ!? でもあんたは、それよりも大事な事があるみたいねぇ」

ぎゅっぎゅっと何度もハルヒが僕の首に太ももの締め付けを加えてくる。
その度に白いレオタードのお尻がビクビクと盛り上がり動き出す。
薄れゆく意識の中、僕はその光景を見るためだけに意識を保とうとしていた。

だけどそれは間もなく終わる。

「さ~て、これでトドメよ。ふんっ、ん゛んんんんんんんん~っ!!」

―――ギリぅううぅうううっ!! ギリっ! ギリリリ~っ!!

最後に白レオタードのヒップがビクっと盛り上がり、それを見届けた僕は、後輩女子の太ももの中でゆっくりと意識を失った。

「起きなさいっ! このヘンタイ男っ!!」

―――パーーンっ!!

鋭いビンタの音が女子プロ部の部室上がった瞬間、僕の頬に激痛が走った。
目を開けると黒髪の美少女が僕の上で馬乗りになっており、まるで養豚場にいる豚を見るような目つきで僕を見下ろしていた。

美少女ながらも、ハルヒ特有の鋭い目つきがはじめは少し怖かったが今は違う。
本当に先輩である僕を見下し、軽蔑するような目で僕を見ていた。

「あんた、あたしのお尻見てたでしょ?」

目を覚ます僕に、ハルヒの唐突な詰問。
だがこの問いだけでハルヒの態度の意味が理解できた。
僕は気絶前の醜態を思い出し後ろめたい気持ちになった。

プロレスの試合中に僕はハルヒの健康的なお尻を見る事に夢中になり、ハルヒから絞め技を掛けられ、ロクに抵抗もせず気絶してしまった。
相手から見れば失礼極まりない事だろう。

僕はハルヒに謝罪しようとした瞬間、ハルヒがこんな一言を放った。

「次、あんたの顔にヒップアタックするから」

ハルヒのその言葉を聞いた瞬間、僕はまた固まった。
鼓動が高くなり、口の中がカラカラに乾いていく。

「ヒップアタックよ。当然、知ってるわよね? あたしのお尻であんたに攻撃するの」

わかっている。そんなのプロレスをやっていない素人でもわかることだ。
でもさっきあれだけお尻を見てた事で怒ってたのに、どうしてお尻を使ったエッチな技を仕掛けてくるんだろう・・・

だがその疑問よりも、既に僕の中ではハルヒのヒップアタックに興味が上回っていた。
今度はついに、あの白レオタードのお尻で攻撃されるのか。
あのスレンダーで小柄な美少女のヒップが僕に向かって来るなんて・・・

「もう一度言うわよ。今からあたしがあんたにヒップアタックを仕掛けるわよ。
そういって他の技を掛ける何てだまし討ちは無し。正真正銘のヒップアタックよ」

ハルヒの鋭い眼差しが僕を見つめながら、ヒップアタックの予告をされる。
容姿の整った美少女にヒップアタックをされると言われるだけで、
僕の中でとてつもない興奮が沸き上る。

敵に攻撃される事を期待するなんて、僕は一体何を考えてるんだ。
・・・でも僕はハルヒのあの柔らかそうなお尻を一度でも味わってみたい誘惑に駆られていた。
くそっ・・・ダメだ。ハルヒの顔とお尻を見てたら試合に集中できない・・・!

「ふんっ、何かしょーもないことでも考えてるようね。あたしはあんたにヒップアタックを仕掛けるって言ったでしょ? 真面目に試合をする気があるなら、あたしのヒップアタックを避ければいいだけの話よ?」

そうだ。相手が何の技を仕掛けてくるか分かってるのなら、対処は格段にやり易くなる。
そう、僕はハルヒから仕掛けられるヒップアタックを避ければいいだけだ。
それだけなのに・・・それだけのはずなのに・・・・・・!

僕に迫ってくるハルヒの白レオタードに詰め込まれたお尻・・・
美少女の汗が染み込んだレオタードのお尻、女子高校生の柔らかいお尻・・・
あ・・・ダ、ダメだ・・・ハルヒのお尻の事しか頭に浮かんでこない・・・!

「正直ね、あんたが真剣に試合をするつもりなら、あんたが強かろうが弱かろうが問題ないの。ただね・・・」

キツイ目つきのハルヒが、今まで見た事がない真剣な表情で僕を睨みつける。

「試合なのに真面目に取り組まず、あまつさえ女子のいやらしい身体目的で
試合をするような奴は、あたしが絶対に許さない」

「確かにプロレス技ってエッチよね。試合中、女の子の胸やお尻が当たる事もあるわ。健全な男なら反応もするかもね。でもそれがどうしたの? これは試合でしょ? こっちは真剣にやってるのに、いやらしい事考えるとかふざけるのも大概にしなさいよ」

後輩女子のハルヒが先輩の僕にピシリと言った。
情けないながらも反論はできなかった。
だって僕は今さっきまでハルヒのお尻の事しか考えていなかったのだから。

くそっ、僕は今まで何をやってきたんだ。
男子プロレス部に入って、部長を任されて今まで頑張ってきたんじゃないのか?
後輩の、しかも自分より二回りも身体の小さい女子相手にやられてるなんて情けない。

僕は自分の両手で頬をピシリと強く打ち気合を入れ直した。
その気迫が伝わったか分からないが、ハルヒの視線に少しだけ熱が戻った気がした。

「そう、やっとやる気になったって感じね。それが見掛けだけじゃなければいいけど」

ハルヒがゆっくりとリングの上を歩きだす。ついに仕掛けてくるのか。
気合を入れておかないと・・・!

「最後にもう一度だけ言うわよ。あんたにヒップアタックを仕掛ける。しかも顔によ。あたしのヒップが高速であんたの顔に飛んでくるから覚悟しなさい。まあ、男子プロレス部の部長らしい対応に期待してるわ」

そう言ってハルヒは僕の横を通り抜ける。
多分、攻撃にロープを使った反動を利用するのだろう。
そしてハルヒがロープに向かって駆け出す直前に、彼女は独り言のように呟いた。

「あたしはね、イヤらしい目的で女子とプロレスする男子は、地の底まで落とす事にしてるの。もう二度とリングには上がれない、いえ、人間としての最底辺の底まで突き落して、二度と這いあがらせない様にね」

言い終わると同時に、ハルヒは弾丸の如くロープに向かって駆け出した。
ものすごい跳躍力と加速度。女子の中ではトップクラスの運動神経の持ち主だろう。
ハルヒはその多大な加速エネルギーを殺すことなくロープの中に体ごと突っ込んだ。

ロープは引きちぎられるような音を上げながらハルヒの体をのみ込み、
加速のエネルギーをばねの弾性で跳躍力に変え、ハルヒの体に与え返す。
その瞬間、ハルヒは器用に僕の方に背中を向け発射態勢に入った。

「喰らいなさいっ! 必殺、顔面ヒップアタ~~ックっ!!」

ハルヒのヒップアタックが・・・来るっ!!
それは数秒の出来事だった。

ロープの跳躍で体重の軽いハルヒの体は宙を高く飛び、勢いよく僕の方に向かってきた。
ハルヒは体を丸め、体の攻撃をある一点に集中させている。
それは僕の顔に弾丸のように迫ってくる、ハルヒのお尻だった。

ハルヒのヒップアタック。白レオタードのお尻の一撃。
これを避けるだけでいいんだ。避けるだけで・・・
それだけでいいはずなんだ・・・・・・

でも僕の顔に飛んでくるのは女の子の柔らかいお尻。
いっぱい汗を吸い込んだレオタード越しのお尻。
黒髪美少女のエッチで健康的なお尻。

そのお尻がスローモーションのようにゆっくりと僕に向かって来る。
あの試合前に見た男子部員の顔を圧迫していたあのお尻がついに僕にも来るんだ。
でも避けないと。だって僕は男子プロ部の部長で、試合にだって真剣に取り組まないと・・・

ああ・・・もうわからない・・・もう考えるのが疲れてきた・・・
もう何もかも考えず流されていたい。じっとしたままでいたい。
だってこのままいれば僕の顔にやって来るものは・・・・・・

僕は見た。僕の顔の数センチ手前。
レオタードの汗でピッタリ張り付いた後輩女子のお尻を。
くっきりとわかるヒップの割れ目を。

その瞬間、僕は思考停止し待つ事を選んだ。
ハルヒのレオタードのお尻を顔で受ける事を選んでしまった。
だから次に起こる事は・・・・・・

―――バチーーンっ!!

白レオタードのヒップが僕の顔に容赦なくめり込んだ。
ヒップの衝撃とレオタードに溜まった汗が弾けるような音を立ててリングに響く。
僕は顔全体でハルヒのお尻の衝撃を吸収した後、リングの床にふっ飛ばされた。

温かい・・・柔らかい・・・お尻の汗の匂いが堪らない・・・。
ああ・・・僕の顔、ハルヒのお尻の汗ですごく濡れてる。
あの白レオタードのお尻にこんなにもたくさんの汗が染み込んでたんだ・・・

僕はリングで大の字に倒れながら、さっき顔に受けたハルヒのヒップアタックの感触を何度も反芻していた。
もう先ほどあれだけ悩んだ部長としてのプライドの事は微塵も考えていなかった。

「あんたは見てたわよね? 男子プロ部の男があたしのお尻で顔を押さえつけられてたところを・・・・・・あんたにも、同じことしてあげる」

ハルヒの声だった。
倒れてる僕のすぐ近くのコーナートップから見下ろしていた。
もう怒りもない、ただの無機質な石ころを見てるかのような冷めた目だった。

「次はあたしのムチムチで柔らか~いお尻があんたの顔にドッカーンって落ちてくるの。
その後に、顔の上であたしのお尻をグリグリ~って強く圧迫して、
レオタード越しのヒップをたっぷりと味合わせてあげる」

ハルヒの言葉の内容に僕は興奮を隠せなかった。
あの高いコーナートップからハルヒのレオタード越しのヒップが降ってきて、
それで強く顔を圧迫されて感触を味合わせてもらえるなんて・・・!

「これは女子が男を屈服させて、性的な屈辱を与える行為。女子のエッチな攻撃に負けて、服従させられて奴隷になる儀式よ。これを受けたら完全にあたしの奴隷になるわよ」

『奴隷』、その二文字の言葉が引っかかった。
おそらくハルヒや女子プロ部に服従しロクでもない事をさせられるのだろう。
でも僕自身が進んで望まない限りそんな事になりえないと思うのだが。

「さっきの男子はあたしのお尻の下で『奴隷宣言』したのよ。すっごくブザマで惨めな光景だったわ。まあこの男だけじゃないけどね。何人もの男子があたしと戦って、あたしのお尻の下で『奴隷』になったの」

・・・う、嘘だ。一緒に練習してきた仲間が女子プロ部の奴隷になるなんて。
それに何人もの男子も奴隷にしたって、そんな事信じられない。

「信じるか信じないはあんたの自由よ。でもあんたも『奴隷』になりかかってるのよ。だって、こんな屈辱的な行為を自分から望んであたしにされるんだから。さっき避けれたはずなのに、あたしのヒップアタックを顔で受ける事を選んだでしょ」

うっ・・・確かに僕はハルヒのお尻を顔で受ける事を選んでしまった。
だってあんな美少女のお尻、男子だったら一度は感触を味わってみたくなるだろう。
でもその感情が多分『奴隷』への片道切符になるんだろう。

「言っておくけど、これが最後のチャンスよ。完全に変態マゾになってあたしの奴隷にされるか、真人間に戻るか。最後はあんた自身で決めなさい」

ハルヒから真剣な眼差しを受ける。
こんな僕にもまだ選択するチャンスをくれるんだ。
ハルヒって態度や言葉はきついんだけど根は良い子なんだろうな。

「コーナートップからのジャンピングヒップアタックよ。あたしの奴隷になりたくないなら、今すぐその場から離れなさい」

「あたしの豊満なヒップを顔で受け止めて、奴隷になりたいのなら・・・ふんっ、言う必要はないわね。そのままそこで寝てるといいわ。あたしの柔らかいお尻があんたの顔に落ちてきて、天国へ逝けるから」

ハルヒから誘惑の言葉がかけられる。
その綺麗な声と整った容姿を持つ美少女にお尻を顔に落とすと言われて、
期待せずにはいられない。それが奴隷に続く道だとしても。

「男ってね、女子のお尻で顔をプレスされたら、もう何されてもよくなるの。だから、あたしのこのお尻は奴隷の烙印みたいなものよ。あたしのお尻をあんたの顔にぶち込んで、最低な変態マゾ奴隷の完成よ」

そう言ってハルヒはお尻をわざと突き出し、
倒れている僕にお尻を見せつけるような体勢を取る。
当然僕は、下からその光景を覗き見てしまう。

「でもこのまま逃げなかったら、あたしの柔らかいお尻の圧迫で、後輩女子のエッチな色気に負けて、服従する気持ち良さを教えてあげる」

そこにはハルヒの挑発的な笑顔、そして見上げると白レオタードが喰い込んでいる豊満なお尻があった。
あれが女の子のムチムチのお尻。汗のいっぱい染み込んだレオタードのお尻。

「10秒間だけ待ってあげるわ。奴隷になるのが嫌ならすぐ逃げなさい。10・・・9・・・8・・・・・・」

ハルヒのカウントダウンが始まる。
逃げるならこれがラストチャンス。
このまま待っていればハルヒの言うように本当に奴隷人生が始まるかもしれない。

「7・・・6・・・5・・・」

でも僕は知ってしまった。
あの美少女の綺麗な顔立ちと美しくてエッチな身体のラインを。
僕は異性として涼宮ハルヒの事を好きになってしまったんだ。

「4・・・3・・・2・・・」

そんな可愛い女の子のお尻が僕の顔に降ってくる。
さっき顔面にヒップアタックされたあの感触がもう一度味わえる。
しかも男子プロ部員が味わっていたようにお尻で顔をずっと下敷きにされて。

このまま待っていれば、そんなエッチな事をされるんだ。
すごくエッチで、気持ち良いんだろうな・・・
ああ・・・僕は・・・もう・・・・・・

「1・・・・・・はい、ゼロ。さ~て、あんたはどこにいるのかな~?」

遠くを見るような仕草で、わざとらしくキョロキョロとリングの上を見渡すハルヒ。

「うふふっ♪ 見~つけた♪ ねぇ、あんた。どうして仰向けのまま全然そこから動いてないのかしら? それに股間に大きなテント張ってるけど、それどうしたのよ?」

ハルヒに見つかってしまった。
だから僕は、これから好きな女の子から攻撃される。
だって・・・敵に見つかってしまったら攻撃されても仕方がない事だから。

「・・・うふっ♪ うふふっ♪ うふふふふっ♪ ふふっ♪ うふふふふふっ♪」

ハルヒが満面の笑顔で僕を見下ろす。
アイドルのような可愛い笑顔。黒髪美少女の素敵な笑顔。
見てるだけで男子の心を惹きつけるそんな魅力的な笑顔。

そんな女の子のから、僕は・・・・・・

「こんのぉおおおっ、変態がぁああああっ! ヒップ・・・アタ~~~~~~~ック!!」


続く