まただ・・・また僕の部活の仲間が、女子にやられて酷い目に遭わされるのを見ている事しかできなかった。
くそ・・・部活の仲間が酷い目に合っているのに、何もできないなんて・・・
「そうですか? 彼は自分の欲望を満たし、安らかな眠りについたように見えますが」
貴音さんは僕のそばで涼やかにそう言った。
確かにあんな大きなおっぱいで顔を押さえつけられたら、すごく気持ち良いだろうな。
・・・・・・い、いや、でもやっぱり、あんな強制的に押さえつける何て酷いと思う。
「ふふっ、『強制的に』ですか。だったらあれはどうでしょうか?」
貴音さんが指し示す向こう。
そこにはピンク色の美少女が白い太ももで男子の首を思いっきり締め上げていた。
ピンク色の髪とピンク色のレオタード。ピンク色がとてもよく似合う少女。
彼女は確か・・・咲畑梨深(さきはたりみ)。
太陽のような明るい笑顔で、男子に『太もも首四の字固め』を容赦なく掛けていた。
「たははっ♪ どうかな? あたしの太もも、ムチムチして気持ち良いでしょ?
もっと強く顔挟んであげるね、首も一緒に絞っちゃうけど。
せ~の、ふんっ、ん゛んん~っ!!」
―――むっぎゅうううっ♪ ぎり、ぎりっ!!
「・・・あ゛っ・・・あ、あ、あっ・・・・・・っ・・・く、苦しい・・・」
梨深ちゃんの太ももで絞められた男子は声にならない苦悶の声をあげた。
彼は梨深ちゃんから、ぴったりと隙間無く、太ももを顔と首に押し当てられ、
上からとんでもなく可愛い笑顔で見下ろされている。
「うふふっ♪ 何、苦しいの? 辛いの? それともあたしの太ももが気持ちいいの?
もっと強く絞めてあげようか? ほらっ、ほぅ~らっ、あたしの、ふ・と・も・もっ!!」
―――むっぎゅうううっ♪ ぎりっ、ぎり、ぎりっ!!
「あ、あ、あっ・・・絞まるっ、絞まるよぉおおおおっ! 顔が潰れるよぉ!」
「ぷっ、あはははっ♪ ホントだ、かっこ悪~い。あたしの太ももに挟まれてキミの顔ぺちゃんこになってるね。顔も青白くなって来てるし、目の焦点も合ってないし、もうすぐオネムの時間かな?」
「い、嫌だぁあっ! もう知らない所に連れていかれて、『工場』で働かされたくないっ!」
突然、梨深ちゃんの太ももの中で男子が暴れ出す。
だががっちりと決まった梨深ちゃんの首四の字は全く外れる事も無く、絶えず梨深ちゃんの太ももで頸動脈を圧迫され続けるだけであった。
「たはは、どんなに抵抗しても全然外れないでしょ。キミはもうあたしの首四の字から抜け出す事はできないの。だからほら、顔に当たってる太ももの感触をもっと味わえばいいと思うよ」
梨深ちゃんが女神のような魅力的な笑顔で男子を見下ろしながら、悪魔のように容赦ない太ももの締め付けを加える。
「ん~? あたしの顔じっと見てるよね。キミはあたしの事どう思っているの? あたしの顔見てるとドキドキする? いいよ、だったらずっと見てても。で~も、どうしてキミはあたしの顔を見たいと思っているのかな?」
ふわりとした桃色のブロンド髪にパッチリと瞳が大きい美少女。
梨深ちゃんは可愛く首をかしげて太ももの中にいる男子を見下ろす。
「ぐっ・・・あ、あっ・・・俺は・・・ずっと前から・・・り、梨深ちゃんの事が好きなんだ・・・っ!」
男子はしばらく迷っていたが、意識が途切れる寸前、梨深ちゃんに自分の思いを告げた。
「・・・・・・ふ~ん、キミもあたしの事が好きになっちゃたんだね」
梨深ちゃんはやわらかい笑顔のまま、じっと男子の顔を見つめる。
「で~も、あたしもう素敵な彼氏がいるから、あなたとはお付き合いできません。残念でした。たはは♪」
「・・・・・・・・・っ・・・」
梨深ちゃんに振られて呆然とする男子、だがそれで終わりでは無かった。
「キミ達が工場で働いてるお金で、あたし、タクと一緒に色んな所へ旅行してるんだよね。こうやって月に一度、あたしの太ももを味合わせてあげるだけで、『奴隷部員』からいっぱいお金が入ってくるなんて幸せ~♪」
「うっ・・・うううっ・・・くそっ・・・この、女~っ! ・・・・・・ぐっ!?」
激昂した男子が梨深ちゃんに手を伸ばし反撃を仕掛ける。
だがその瞬間、梨深ちゃんは男子の両手首を掴み無力化、同時に首四の字を掛けている太ももに力を加えた。
「オイタはダメだよ、ビシィ! あたしの首四の字が決まった時点でもう逃げられないんだよ。だから、そろそろあたしの太ももの中でお休みしよっか? ねっ?」
―――むっぎゅうううっ♪ ぎりっ、ぎり、ぎりっ!!
「・・・あっ・・・・・・がっ・・・っ・・・・・・」
梨深ちゃんの太ももから受ける一絞めで、成す術もなく男子の意識は消えていく。
もはや彼に抵抗する力は残っていないようだった。
「そうだ。折角だから、寝るときの子守唄歌ってあげる。眠れ~♪ 眠れ~♪ あたしの太ももでゆっくり眠れ~♪」
梨深ちゃんの綺麗な歌声に合わせて、梨深ちゃんは男子の頭をゆっくりと撫でる。
まるで母親が自分の赤ちゃんを寝かしつけるように。
その後に待っている一カ月間の過酷な日々も忘れるぐらいに。今だけは穏やかで、優しく。
「・・・あ・・・ああっ・・・、きもち・・・いい・・・・・・」
男子は梨深ちゃんの太ももに顔をもたれ掛けて眠るように意識を失う。
数分後、担架がやってきて彼もどこかに運ばれて行った。
この後、見知らぬ工場で強制労働させられる彼の事を思うと気の毒でならない。
本当にこれだけで終わってくれれば良かったんだが、この『秘密のリング』での現実は非情だった。
「じゃあ、次の『奴隷』離してもらってもいい?」
梨深ちゃんは次の作業にでも取り掛かるように後輩女子に声を掛けた。
よく見ると梨深ちゃんの側には列が出来ていて、男子と男子の腕を抱えた女子がペアで並んでいた。
あやせちゃんの状況とは異なり、多人数で男子を押さえつけておらず、一人の男子に対して女子一人が男子を逃がさない様に腕を抱えているだけである。
さっき梨深ちゃんから首四の字を掛けられた男子の姿も見てたはずだ。
本気で逃げ出そうとすれば、逃げられそうなのに、何故大人しく列に並んでいるんだ?
「ほら、次は先輩の番ですよ。はい、どうぞ」
先頭の女子が抱えていた男子を押し放ち、開放する。
見覚えのある男子。あれはもしかして僕と同じ男子プロレス部の部員の一人だ。
さっきのあやせちゃんに押さえつけられた男子部員だけじゃなく、また彼もこの秘密のリングに連れてこられてたんだ。
彼はリングの上でフラフラと歩き、梨深ちゃんの前に立つ。
せっかく自由になったのに、どうして梨深ちゃんの所に行くんだ?
頼むから逃げてくれ、早く!
「さっきあたしが男子に首四の字固め掛けてたところ見てたよね? 先輩もあたしに気絶させられたら『工場』でまた一カ月間働かされるんだよ。それなのにどうしてあたしの所に来ちゃうんだろうね?」
梨深ちゃんが自分の頬に指を当て、わざとらしく男子部員に問いかける。
その仕草も美少女の梨深ちゃんがやるとすごく可愛く見える。
「先輩が何を期待してるか知らないけど、あたしの太ももに寄ってきたら、首四の字固め掛けるからね。はい、脚を大きく広げて、オープン♪」
彼の目の前には横たわった梨深ちゃんがいた。
開いた梨深ちゃんの股には光沢あるピンク色のレオタードが喰い込み、そこからムチムチとした質感がある美しい女の子の太ももが伸びていた。
「・・・・・・あ・・・ああっ・・・梨深ちゃんのアソコ・・・ムチムチの太もも・・・」
開いた梨深ちゃんの股間から何かのフェロモンが放たれているかのように男子部員は梨深ちゃんの股間に顔を近づけていく。
汗をかいた女の子の太ももとレオタードの股間へと。
「あたしがちょっと脚を開くだけで、男子の顔があたしの太ももの中に勝手に入ってくるんだよねぇ。
これはもうあたしに『首四の字』を掛けられたいってことかな、たはは♪」
そんな梨深ちゃんの言葉にも全く反応せず、梨深ちゃんの股間に顔を近づける男子部員。
止めろっ! そこに行ったら、さっきの男子みたいに梨深ちゃんの太ももで絞め落されて
無理やり工場で一カ月も働かされるんだぞ。そんなの酷過ぎるっ。
「・・・う・・・ああっ・・・一カ月ぶりの女の子・・・可愛い女の子の太ももが・・・っ・・・・・・」
必死の制止の叫びも届かず、飢えた獣のように梨深ちゃんの太ももへ向かっていく。
もう彼は止まらなかった。ゆっくりとリングに膝をつき、体を傾け、梨深ちゃんの開いた股の中に顔を入れて行く・・・・・・そして着地した。
「おかえり先輩。一カ月ぶりだよね。ここが先輩の帰ってくる場所だよ。あたしの汗が染み込んだレオタードの股間。あたし自慢のムチムチ太もも。こんなもの、工場では全然なかったもんね」
「はがっ、ふごぉっ・・・やわらかいっ、梨深ちゃんのすごくイイ匂いがするよぉおおおっ!」
まるで一カ月ぶりに餌をもらった獣のように、梨深ちゃんの股間に顔を埋める男子部員。
顔を股間の奥まで突っ込んでみたり、グリグリしている。
男の本能のままに梨深ちゃんの匂いを嗅ぎ、太もものやわらかい感触を味っていた。
「たはは・・・・・・すっごく性欲が溜まってたみたいだね。で~も、いきなり女の子に向かってこんなオイタする男子にはオシオキが必要。すぅ~~~っ・・・・・・」
梨深ちゃんは大きく息を吸い込む。
美少女の股間にいきなり顔を突っ込んでしまった男子に課せられるお仕置きとは・・・
「いやぁあああぁあああああああああああっ!! どこに顔突っ込んでるのよ~っ! エッチっ! サイテ~っ! もうっ、こんなエッチな男子は『反省』の為にまた工場で働いてもらうからっ!」
「必殺、股間アッパーっ! てぇえええぇえいっ!!」
次の瞬間、男子部員の顔に梨深ちゃんのレオタードの股間が押し込まれ、その勢いで男子部員の頭が空中に浮いた。
「よ~しっ、先輩の顔、あたしのムチムチ太ももで捕まえてあげる。キャ~ッチ! そしてロック! 顔を太ももで思いっきり挟んで、むっぎゅううううぅううううううううううっ♪」
―――むっぎゅうううっ♪ ぎりりりりりりっ!!
梨深ちゃんの脚が男子部員に伸びたかと思うと、一瞬で二本の脚が彼の顔に巻きついた。
着地後、男子部員の後頭部は梨深ちゃんのレオタードの股間に置かれ、顔は肉付きの良い太ももに挟まれていた。
「はい、『首四の字固め』の完成。首にあたしの太ももがガッチリ入ってるから、もう完全に抜け出せないし、ぐいぐい絞まっていくからね。たはは♪」
―――むっぎゅうううっ♪ ぎりっ、ぎり、ぎりっ!!
「ぐっ・・・あっ・・・止めっ・・・首が・・・絞まるっ!」
「でーも、あたしのムチムチ太ももが顔にいっぱい当たって嬉しいでしょ? それにあなたが頭を乗せてるところは、あたしのすごくエッチな、ア・ソ・コだよ。あたしの温かい体温がじんわりと後頭部に伝わって来るでしょ?」
「・・・あっ、ああぁああっ・・・!? あっ、やわらかいっ! 温かいっ! 梨深ちゃんの太ももの中、気持ちイイよぉおおおっ!」
梨深ちゃんの太ももの中で絶叫する男子部員。
興奮し過ぎてもう何もかもわからないようだ。
だがその間も、梨深ちゃんの首四の字の締め付けは容赦なく続いている。
「気持ちいいの? 良かったね。お眠になるまで、いっぱいあたしの太ももを感じていいよ。あたしも、もっと強く太ももで顔挟んであげるから・・・たはは♪」
―――むっぎゅうううっ♪ ぎりっ、ぎり、ぎりっ!!
梨深ちゃんの太ももが音を立てるような勢いで男子部員の首を締め上げる。
女の子のスベスベのやわらかい太ももを顔に押し付けながら、
残酷で甘美な時間を男子部員に与え続ける。
「・・・あ、ああ・・・温かくて、柔らかくて・・・気持ちいい・・・でも何か、すごく眠い・・・・・・」
「もう先輩もお眠の時間がきたんだね。だったらあたしの太ももでオヤスミしよっか? 眠れ~♪ 眠れ~♪ あたしの太ももでゆっくり眠れ~♪」
先ほどの男子と同じく、首四の字の太ももの中で少しずつ意識を奪われていく。
そして梨深ちゃんが男子部員の頭を優しく撫でながら子守唄を歌う。
「・・・ぁ、ああ・・・・・・梨深ちゃんの太もも、・・・きもち、いい・・・・・・」
そしてちょうど1分後、ゆっくりと、静かに、男子部員の意識は梨深ちゃんの太ももの中で消えていった。
次に目覚めた時、そこには地獄が待っていることも知らずに。
「はい、この『奴隷』も運んじゃっていいよ~。それから次の『奴隷』も離してもらって大丈夫だから♪」
だが、ここ『秘密のリング』の地獄はまだまだ続いた。
男子部員は担架で『工場』行きの車に運ばれ、次に放たれた男子は梨深ちゃんの太ももに向かっていき、そして首四の字固めを受ける。
それがずっと、ずっと、繰り返されるんだ。
そして目が覚めたら見知らぬ『工場』で一ヶ月間も強制労働させられて、またここに戻されて、また梨深ちゃんの太ももで・・・・・・
・・・・・・こんなのって酷すぎるよ。
とても人間の扱いじゃない。
「『人間』なら、確かに非道が過ぎるでしょうね。ですが、今の貴方たちは何者でしょうか?」
四条貴音が僕に問いかける。
その答えはすでに僕自身が嫌というほどまでに知っている。
その答えは・・・・・・
「貴方たちは一度道を踏み外し、わたくしたち女子プロ部員に教育を施され、使役を受けるべき『奴隷部員』です」
僕が女子プロ部の『奴隷部員』になった日に言われた言葉だ。
僕は淫らな目的でハルヒとの練習試合に臨んだ事で、女子プロ部から強制教育プログラムを受けることになってしまった。
それは僕の生活を女子プロ部で完全管理し、更生を図るものだという。
だが実際は、女子プロ部の部費をひたすら稼ぐための奴隷だ。
だが重要なのはそれだけではない。
『奴隷』には一度、女子部員から『エッチな刺激』が与えられており、その刺激を忘れられない『奴隷』はどんな理不尽な要求でも飲まされてしまう。
たった一ヶ月に一度受ける『ご褒美』のためだけに・・・
「あなたは『ご褒美』の日に女子プロ部の部室に呼ばれ、そしてあなたはやって来た。あなたには『ご褒美』を受ける資格があります」
僕は思わず息を呑む。
これから僕が受けることは、間違いなく僕が待ち焦がれていた『エッチな刺激』だから。
ハルヒのお尻で負けて以来、絶えることなく頭に浮かんできた女の子のお尻の刺激だ。
「さあ、元男子プロレス部の部長殿。貴方が待ちに待った『ご褒美』のお時間ですよ!」
四条貴音が高らかに宣言し、僕の近くにあるコーナトップを指し示す。
すると同時にコーナートップの照明が明るく照らされ、まるで何かのステージと化した。
そしてその周りに見えたものは・・・・・・
クスクス・・・クスクス・・・・・・クスクス・・・クスクス・・・・・・
レオタードを着用した十数名ほどの美少女たちだった。
彼女たちは下等な生物を見るように僕をあざ笑い見下ろしていた。
「彼女たちは今年、女子プロレス部に入部したばかりの新人たちです。今回はあなたに、彼女たちのヒップアタックの練習台になって頂きます。若い女の子のお尻がたくさんお顔に降ってきますよ。ふふっ・・・」
う、嘘だ・・・あんなたくさんの女の子のお尻が顔に降ってくるなんて、そんなの死んじゃうよ・・・さっきもミキちゃんのお尻を何度も顔に喰らって
酷い目にあったのに・・・・・・
「はーい、じゃあ私、一番にいっきまーす♪」
そんな事を考えている間に早くも後輩たちの中から、積極的な部員が手を上げ
コーナートップに登っていった。
「では、つかの間の『ご褒美』ですが存分に楽しんでいって下さいね」
そう言って貴音さんは、客をもてなすような仕草で上品に微笑んだ。
だけどそれとは裏腹に、僕の顔の上にはレオタードに詰まった豊かなヒップが向けられ
すでに緊急事態だった。
「このままジャンプして先輩の顔にお尻を落とせばいいんですね・・・せ~のっ、ジャーンプ! お尻で、ドッカーン!!」
―――ドカ~~っ!!
ぐはっ! 痛いっ! やわらかいけどすごく痛いよぉおっ!
顔の上に3メートルぐらいの高さから降ってきたお尻。
ムチムチな女の子のお尻に顔を押しつぶされ、僕はのた打ち回る。
・・・・・・でもあれ? 体が全然動かない・・・
「先輩、私たちのお尻で拘束されていること忘れてませんか?」
「両腕両脚をお尻で押さえつけられてますから、逃げられませんよ~♪」
「女の子のお尻で拘束される気分はどうですか? 奴隷先輩?」
僕の四肢に乗った後輩女子たちの声。
彼女たちの重みで僕の両手両足は使い物にならなくなっていた。
しかも今顔に乗っている女子も合わせて合計5つのお尻が僕の体に乗ってるなんて・・・
「クスクス・・・では先輩、今から女の子のお尻のすごさを教えてあげます」
僕の顔に乗っている後輩女子がクスリと鈴の音を鳴らすように笑う。
「先輩のお顔に、私のやわらかヒップを、グリ、グリ、グリ~っ!!」
―――ギュリっ! ギュリっ! ギュリ~っ!
むごっ、もごっ、んごごっ!?
顔の上でレオタードのお尻が捻り出し、顔を何度も圧迫してくる。
やわらかい圧迫感が堪らない、これこそが僕がずっと求めていた感触だぁああっ!!
「この『奴隷先輩』、お尻で顔グリグリされてるのに興奮してるぅ、キモーイ!」
「でーも、先輩がグリグリされるのはお顔だけじゃないんですよー」
「私たちのお尻は先輩を拘束するためだけではありません。今からそれを教えてあげます」
「体中を・・・女の子のお尻で踏み潰されて・・・身も心も全部・・・・・・全部支配されちゃえ・・・っ!」
顔にお尻の圧迫刺激を受け続ける間、そんな声を聞いた気がした。
そして次の瞬間。
「「「せ~のっ! お尻で圧迫っ! ぐりっ、ぐりっ、ぐりっ、ぐり~~っ!!」」」
―――ギュリ、ギュリっ、ギュリ、ギュリっ、ギュリ、ギュリ~っ!
あああぁあああっ・・・! やわらかいっ! お尻で体中が押しつぶされる~っ!!
僕の腕や脚に乗っているお尻にいきなり体重が加わり、やわらかい圧迫が体中に広がった。
しかも女の子のヒップの感触を与えるように何度も圧迫し、お尻を捻ってくる。
「どうですかぁ~? 年下の女の子たちのお尻で体中を圧迫される気分は?
すご~く情けなくて屈辱的なのに、先輩はそれが気持ちいいんですよねぇ。
ほ~ら、ヒップでお顔をズドンっ! そして圧迫っ、グリ、グリ、グリ~っ!!」
―――ズシっ! ムっギュぅううっ! ギュリっ! ギュリっ! ギュリ~っ!
「うわっ、この奴隷、これだけお尻で圧迫されてるのに興奮してる。気持ち悪っ!」
「年下の女の子相手に手も足も出せない惨めな状況が、先輩にとっては天国なんですよね」
「こんな風に・・・んしょ! グリグリっ! 全身お尻で押さえつけられて興奮して下さい」
「これは屈辱を快感だと体に覚え込ませる儀式です・・・これから定期的にしてあげますから」
あああ・・・あああぁあああっ・・・・・・やわらかい感触に全身が押しつぶされるっ!
女の子のいい匂いがして、温かくて、レオタードのヒップの圧迫が最高すぎる。
年下の女の子たちに与えられるエッチな屈辱が堪らなく気持ちいい・・・!
「さっきまでお仲間が酷い目に遭ったと嘆いてた割には、随分と『ご褒美』を満喫されていますね。もう男子プロレス部の事はどうでも良くなってしまわれたのですね」
女の子たちのお尻で押さえつけられた僕に、四条貴音は侮辱するような表情を向ける。
まるで僕を煽り、挑発するような笑みを浮かべて。
顔にお尻を乗せられて何も見えないが、声だけで僕を馬鹿にする様子が十分に伝わった。
・・・うぅ・・・く、くそっ・・・・・・なんで僕はこんな事をやっているんだ・・・
毎日働かされて、時間とお金を奪われ、それに大切な部活の仲間まで酷い目に遭わされてるのに。
女の子のお尻に圧迫されたい何て、そんな恥ずかしくて惨めなことばっかり考えていたんだ。
それもこれもあの時ハルヒのお尻で顔面を圧迫されてしまったせいだ。
あのスレンダーな体型に詰められた、肉付きが良くてムチムチなお尻。
あのやわらかいヒップとハルヒの罵声を浴びせられて僕は堕ちてしまったんだ。
でもあの時のお尻の感触は今でも忘れ難かった。
白のレオタードに詰まったハルヒのムチムチヒップ。
今それで顔を圧迫されたいかと聞かれればYESと答えてしまうかもしれない。
「ふふっ、言い忘れてましたが、あなたを『奴隷』に堕とした涼宮さんも、この『秘密のリング』に来ていますよ。ほら、あちらに見えるのがそうですよ」
そう言って彼女が指さすと同時に後輩女子のヒップから僕の顔は解放される。
僕は思わずその方向に首を傾けると、そこには懐かしい黒髪ショートヘアの女子がいた。
見覚えある光景だった。
その白レオタードを着た黒髪の女の子は『何か』に座っていた。
最初に女子プロレス部に来た時に見たあの光景と全く同じだった。
「あー退屈ね。いつまでこの『椅子』に座ってないといけないのかしらね。ま、さっき鼻と口を塞いでいるから、もうすぐ終わるだろうけど」
「・・・ん・・・・・・んごっ・・・っ・・・・・・~っ・・・・・・~~~っ・・・!!」
腕組をしたまま顔面騎乗をする涼宮ハルヒ。
そのお尻の下の『椅子』と呼ばれた男子は男子プロレス部の最後の部員だった。
「・・・・・・・・・ん?」
偶然だろうか? ハルヒと一瞬目が合う。
小顔で整った容姿。少しキツメの目つき。だけど間違いなく美少女のレベル。
そんなハルヒが僕の存在に気づいた。
「・・・・・・ふんっ・・・」
まるでどうでもいいようなモノを一瞥する感じだった。
すぐにそっぽを向かれる。
僕はハルヒに無視されたんだ。
「・・・ん・・・・・・がっ・・・息っ・・・・・・できない~っ・・・・・・ん、ん゛~~~っ・・・!!」
その間にも男子部員の意識はハルヒのお尻の下で奪われていく。
ハルヒのお尻で鼻と口を塞がれているせいか呼吸が出来ないみたいだ。
残酷ながらも何ともうらやまし過ぎる光景だった。
「呼吸できるならしてみなさいよ。ぴったりあたしのお尻で鼻と口を塞いでるから、息何て吸えるわけないけど」
お尻の下にいる男子部員に話しかけながら、依然として体重を顔に加えていくハルヒ。
ハルヒの他に男子部員の手脚を拘束する女子プロレス部員はいなかったが、どれだけ苦しもうが全く男子部員は抵抗する素振りは見せなかった。
「にしてもあんたはあたしのお尻じゃないと『ご褒美』にはならないのよね・・・ったく、本当に面倒ね。どこかの『奴隷』みたいに、女の子のお尻の圧迫なら、誰でもいいようにしてくれれば、わざわざ貴重な時間を割く必要はないんだけど」
今度は僕に聞こえるようにハルヒはぼやく。
つまり、今ハルヒのお尻で顔を圧迫されている男子部員は、ハルヒのお尻による『ご褒美』でないと本当の『ご褒美』にならないという事である。
一方、僕は女の子のお尻なら、誰からのお尻の圧迫でも『ご褒美』になる。
現にハルヒ以外のお尻で押さえつけられたり、お尻を顔に落とされたりしても、
十分僕が興奮してしまっている事がその証拠だ。
「・・・・・・う・・・・・・あっ・・・・・・・・・・・・・・・」
「あら? やっと気絶したわね。じゃ、この『奴隷』は運んでいいわよ。こっちを舐めまわすように視姦してくる『奴隷』の方は誰のお尻でも良いようだし、あたしはこれで失礼するわ」
ハルヒの顔面騎乗で窒息させられた男子部員はそのまま担架で別の場所へ運ばれ、ハルヒもお役御免とばかりに立ち去っていった。
そしてハルヒと男子部員がいたリングの空間がぽっかりと空いた。
そんな・・・ハルヒのお尻で奴隷に堕ちたのに、そのハルヒのお尻を味わえない何て・・・
僕は最後の男子部員が見知らぬ場所に連れていかれた事実よりも、ハルヒのお尻の事の方が気になって仕方がなかった。
「あなたは、誰の女子のお尻でもよろしいのでしょう? つまり全ての女子のお尻で顔を圧迫されて、女子プロ部員全員の『奴隷』になり得るわけです。ふふっ、何とも便利なモノですね」
貴音さんは優雅な笑みを浮かべながら僕を見下ろしていた。
だが彼女の美しい笑みには慈愛の欠片も無く、あるのは僕が女子プロ部の『道具』であるという認識だけだろう。
「ところでどうですか? 目の前で男子プロレス部員の三名全員が『ご褒美』を受け、また一カ月間過酷な労働を強いられる場に送り返された気分は? 元男子プロレス部の部長としての心情を是非お聞かせ願いたいものですね」
そんなの・・・悔しいに決まっている。
一緒に男子プロレス部で頑張ってきた仲間が、女子に侮辱され、あまつさえ『奴隷』として扱われてるんだ・・・!
こんなこと・・・・・・こんなこと絶対に許せない・・・・・・っ!
「あっ? 貴音部長、この奴隷、なんか力が強くなってきました!」
「もしかしたら私たちのお尻じゃ押さえきれなくなってきたかも」
「くっ・・・・・・一度奴隷に堕ちたくせに・・・・・・生意気なオスですね・・・・・・」
力が体じゅうにみなぎる。
それは怒りの感情。人間が本来持つ激昂の力。
僕は四肢を押さえつけていた後輩女子たちのお尻の拘束から抜けだそうとする。
どうして僕は今までこんな理不尽な屈辱を受け入れてきたんだ?
僕たちの居場所が壊され、これだけ仲間が虐げられてきたのに。
どうして今までこの『怒り』の感情は湧き上がらなかったのか?
男子プロレス部で鍛えられた力がみなぎる今、それだけが不思議だった。
でもこの力があれば、この状況だって変えられる。
男子プロレス部の仲間だって助けられるかも知れない。
「ふふ・・・・・・やっと現れましたね。それが貴方に残された人間としての最後の感情。怒り、悲しみ、憎悪、反骨、意地。一度、地に堕ちた者が這い上がるために、反逆するために必要な力」
僕は貴音さんを睨みつける。
この女を・・・・・・女子プロ部の部長である四条貴音を倒せば、僕は、僕たちはもう一度やり直せるんだ。
「ですが・・・・・・だからこそ、その克己心を壊せば、今度こそ貴方は真の『奴隷』となるでしょう。何も考えることも、感じること無く、ただオスの本能に従うだけの『奴隷』になります」
貴音さんはコーナートップに立っていた。
銀色の光沢がのったレオタードに貴音さんの豊満なバストとヒップが詰め込まれ、彼女の素晴らしいプロポーションを際立たせていた。
「さあ男子プロレス部の部長殿、始めましょうか。貴方にとって、『人間』として臨む最後の試合を。さあ・・・・・・いざ尋常に勝負っ!
貴音編に続く